Statement
夏の暑気を払う納涼作品展を開催いたします。
- サマータイム制:昼下がり~夜の営業時間
- 薄闇展示:照明を落とし、電気蝋燭の薄灯りで作品鑑賞
- おすすめ:8月1日~31日まで近隣の名刹・全生庵で三遊亭圓朝の幽霊画コレクションが公開(10時~17時)。17時までは同時に巡るのもおすすめいたします
われわれの空想には常に漆黒の闇がある
"昔から日本のお化けは脚がないが、西洋のお化けは脚がある代りに全身が透きとおっていると云う。そんな些細な一事でも分るように、われ/\ゝの空想には常に漆黒の闇があるが、彼等は幽霊をさえガラスのように明るくする。" ——谷崎潤一郎『陰翳礼讃』より
谷崎潤一郎は随筆『陰翳礼讃』の中で、日本や東洋の美意識としての「陰翳」を称揚しました。煌々と照らされた明るい空間にはなじまず、闇にしっとりと佇むような美。薄明かりと薄暗がりが朦朧と混じり合い、見えるものと見えないものとが地続きになって想像を広げます。
この企画では、照明を最小限に抑えた仄暗い展示空間の中、電気蝋燭の灯りで作品をご覧いただきます。また、開廊時間も暑さを避け、日の落ちた夕方~夜をメインとし、宵闇の中で開催いたします。一般的な画廊の白い壁や均質な照明とは異なる、陰翳の中で見る作品をぜひご体験ください。
作品のモチーフは「幽霊・怪談」。Gallery 幻 のある谷根千地域は、多くの文人に愛された街ですが、その一人に落語中興の祖・三遊亭圓朝がいます。『牡丹燈籠』『真景累ヶ淵』などの作者である怪談の名手・圓朝は、幽霊画の蒐集家でもありました。彼のコレクションは菩提寺である谷中・全生庵に収められ、毎年8月に公開されています。全生庵は弊廊から徒歩5分ほど。勝手ながら、あわせて楽しんでいただける展示になれたらと企画いたしました。
東洋の美意識を礼讃しながらも西洋文明を受け入れ、変わらずにはいられない谷崎の憧憬と葛藤。それは、日本の美術界が西洋から「芸術」という概念を取り込む過程で、現在に至るまで繰り返し指摘されてきた問題です。谷崎の時代から遥かに西洋化が進み、もはやそれを自前のものとして内面化している私たちは朦朧とした陰翳のあわいに何を見るのでしょうか。
参照LINK: >> 青空文庫 谷崎潤一郎『陰翳礼讃』
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販売期間:8月16日(土) 23:00 - 8月24日(日) 21:00

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