[Obscure]
艶子×シ°(dart)写真展

会 期 2012年11月16日(金)~12月1日(土) ※会期中休業日あり、下記
時 間 15:00~22:00
料 金 無料
※休業日:17日(土)、21日(水)、22日(木)、26日(月)、27日(火)

■オープニングレセプション:11月16日(金) 19:00~22:00
 ※どなた様もご参加いただけるレセプションです。ぜひご来廊ください。

※「シ°(dart)」の正しい表記は「dart」が反転→

【obscure】曖昧な, 不明瞭な, ぼんやりした

写真家として出会った女と、被写体として出会った男。
いつしか互いにカメラを持ち、撮り合っていた。
撮影を重ねる内に関係性は揺らぎ、「写真家/被写体」でも「友人」でも「男女」でもなく、かつその全てでもある曖昧な関係だけがあった。
撮る/撮られる、写真家/被写体、友人/愛人、現実/創作。

撮っているのか、撮らされているのか。
撮られているのか、撮らせているのか。
「シャッターを押した者」と「写っている者」のどちらが、作品の主体なのか。
二者の関係を何と呼ぼうと、ただ写真がそこにある。
「わたし」と「あなた」の関係が何と呼ばれようと、ただ繋がりがそこにある。

これまで、自ら被写体となるセルフポートレイトを中心に写真を撮り続けてきた艶子。ミュージシャンのライブ写真などを除き、他者を撮った作品をシリーズとして発表するのは今回初。
艶子の被写体として見出されながら、自らもカメラを持つことを選んだ「シ°(dart)」。初制作にして初の展示。

二人の写真家が互いを写しあった作品を、二人展として展示致します。
「写真家」という響きも定まらぬまま、ただ写真を撮ることで自分を、関係を、見つめた時間。
あなたをとりまく関係性から、あなたが付けた名前を少しだけ外して、ぜひご確認にきてください。

(小林義和/カフェギャラリー幻 代表)

艶子 / Tsuyako

 

1986年生まれ。東京都出身・在住。
高校時代より独学で写真を撮り始め、個展、企画展等で作品を発表。
境界性人格障害を抱えながら、衝動として写真を撮り続けている。
2012年7月、東京都文京区千駄木に夫婦で「Cafe Gallery 幻」を開店。

【主な活動歴・受賞歴】
2008年
 艶子個展「END ME」 会場 BEMSTAR cafe&gallery
  ♪ライブゲスト:田村昭太(blgtz) 小林祐介(THE NOVEMBERS)
2010年
 艶子主催 グループ展「seven/7 view point for Tsuyako」 会場 atelier BEMSTAR
 画廊珈琲Zaroff主催 企画グループ展「江戸川乱歩全集・Zaroffパノラマ展」
2011年
 ONE PLUS 1 gallery主催 公募展「オトコノコ展」 審査員特別賞受賞
2012年
 銀座モダンアート主催 公募展「彼フォト展」 観客投票得票数1位
 ONE PLUS 1 gallery主催 公募展「オンナノコ展」 観客投票得票数4位 審査員特別賞受賞

【作家コメント】
この展覧会は
皆様への挑戦状

カテゴライズされ
肩書きに
身動きが取れずに
自分を抑えつけてた

鈍っていく感覚に
危機感を覚え
それと同時に
久しぶりに
他者を撮りたいと
直感的に身体が
反応したのだ

全ては反発心から
始まったことである
距離/責任/狂気
人と人とは脆く儚い
欲望でうずまいてる

自分だけを
撮り続けてきた私が
現実と写真の中で
一人の人間と
向き合い続けた記録
記憶になるのだろう

作品だろうか?
記念だろうか?

ふしだらさや弱さに
目を反らしては
曖昧や不明確にし
誰かのせいにして
生きてきた経験が
誰にでもあるだろう

私からの挑戦状は
あなた達自身に
そして私への挑戦状

自分自身が成長し
感情に振り回されず
判断していくことを
写真を通しながら
治癒を止める事はないだろう

艶子(小林裕美)

Website http://zakuro-13.petit.cc
Facebook cafegallerymaboroshi.tsuyako
Twitter @tsuyako_13film

シ°(dart) / Shi(dart) ※正しい表記は「dart」が反転→

 

2012年、写真の被写体として、艶子にスカウトされる。その後、艶子との撮影中に、自らも写真を撮り始める。
今回が初制作にして、初展示。

【作家コメント】
苦悩の中でクチにした治療薬は苦悩そのものなのか

シ°(dart)