
桜のしたのしたいしたしたした
あるいは美の根底にある腐爛についての作品展
CHERRY TREES: there are dead bodies buried under them
〆蛆憩介 鈴木康生 即席出口入口 日照雨 夕力夕゛ヨウ 蓼原 憂 中川夏翠 晴風野田 日陰陽月 古川沙織 ペコリーナ 星之 @curry_ddd MARWY sato Zodi
会期 | 2025年3月29日(土) - 4月13日(日) |
休業日 | 火曜・水曜 |
時間 | 12:00 - 19:00
※初日のみ12:00-16:00 (16:00以降は花見会) |
主催・会場 | Gallery 幻 >>Map |
通販 | 4月6日(日) 20:00 - 会期末 >>Online Shop |
イベント |
オープニング墓地花見会
3月29日(土) 16:00-20:00頃 詳細は下記「EVENT」参照
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SNS用タグ | #桜のしたのしたいしたしたした |
開店直後の作品購入について
- 開店 12:00 直後の購入は先着ではなく店内での抽選順といたします
- 11:45 以前の店頭待機はお控えください
Statement
あなたの桜の下には何が埋まっていますか
美の根底には腐爛がある。
そうでなければ、美など正視するに耐えない。
梶井基次郎の小説『桜の樹の下には』は「桜の樹の下には屍体が埋まっている!」という有名な書き出しで始まります。
"馬のような屍体、犬猫のような屍体、そして人間のような屍体、屍体はみな腐爛して蛆が湧き、堪らなく臭い。それでいて水晶のような液をたらたらとたらしている。桜の根は貪婪な蛸のように、それを抱きかかえ、いそぎんちゃくの食糸のような毛根を聚めて、その液体を吸っている。"
語り手である「俺」は爛漫と咲き乱れる桜の美しさが信じられず、不安と空虚を感じていました。桜の美の源泉が腐爛した屍体であるという「透視術」を得て、俺は「ようやく瞳を据えて桜の花が見られるように」なるのです。
植物の生殖器官である花、その生々しい美しさは人間の心を打つ一方で、「俺」のような人々を憂鬱にもさせます。したしたと屍体から滴る水晶の液体を絵具や粘土とし、透視した心象を塗り込めるように作品に留めるその人々は、ときに芸術家と呼ばれるでしょう。
"俺の心に憂鬱が完成するときにばかり、俺の心は和んでくる"
シュルレアリスムに「優美な死骸」と呼ばれる共同制作の技法があります。複数人が互いの作品を見ないままに作品を作り、それらを合わせてひとつにする制作法です。合同展とは、まさに互いの作品を見ないままに作品同士が出会う優美な死骸。桜の下にどのような優しい屍体が生じるのか、ぜひご覧ください。
……それから、初日にはお花見会もございます。
"今こそ俺は、あの桜の樹の下で酒宴をひらいている村人たちと同じ権利で、花見の酒が呑めそうな気がする"
参照LINK: >> 青空文庫 梶井基次郎『桜の樹の下には』新字新仮名
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販売期間:4月6日(日) 20:00 - 4月13日(日) 19:00

オープニング墓地花見会
~ 桜の下に死者眠る霊園にてお花見散歩 & ギャラリートーク ~
3月29日(土) 16:00-20:00 頃
場所:Gallery 幻 & 谷中霊園
参加無料(飲食代は自己負担) / 予約不要 / 参加作家未定
12:00~ |
画廊オープン: 通常営業
・お花見参加者は16:00までに画廊集合
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16:00~ |
お花見散歩: 徒歩で谷中霊園へ(画廊は一旦クローズ)
・霊園内は宴会禁止のため、散歩や写真撮影のみ
・帰り道に食料などを各自購入
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18:00~ |
芸術親睦会 & トークイベント配信: 画廊へ戻って再オープン
・朗読:『桜の樹の下には』作 梶井基次郎
・ギャラリートーク:作品紹介(映像配信あり YouTube & Cluster)
(協力:アート集団 #猫被)
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20:00 頃? |
閉会 |
- 【どなた様も歓迎】一般の方どなたもご参加いただけます。制作者と鑑賞者を交え、作品についてご歓談いただく気軽な会です。ぜひお集まりください!
- 【持寄り歓迎】 おつまみなどのお持ち寄りも歓迎いたします
Cafe
展示に合わせたコラボカフェメニューも登場予定(詳細準備中)