ART & BOOK / 美術&文学 企画展

谷根千文芸オマージュ展
文学さんぽ

展示:2月28日(金)~3月9日(日)
文学さんぽツアー:2日(日)、8日(土)

営 業 15:00~22:00 ※3/3のみ17時オープンとさせていただきます
休廊日 4日(火)・5日(水)
観覧料 無料
作 家 emi ogura 虚狐風雅 胡子 さつかわゆん 皇流那 高橋まや 田島綾
    東マユミ 連使
企 画 カフェギャラリー幻
    笠原小百合(WEB文芸誌「窓辺」編集長)

 

谷根千ゆかりの文芸作品へのトリビュート美術展

カフェギャラリー幻のある谷中・根津・千駄木(略して谷根千)界隈は、夏目漱石・森鴎外・江戸川乱歩・川端康成など、多くの文人の旧居・旧跡がある「文豪に愛された町」です。そこで、谷根千にゆかりある文人・文芸作品をモチーフとした美術展を行います。

東京国際文芸フェス正式参加

本展は「東京国際文芸フェスティバル2014」のサテライト企画です。東京が本と文芸に染まるこの10日間、ぜひあなたも本とアートと地域について考えてみませんか? >東京国際文芸フェスティバル2014 公式サイト

関連イベント

 

レセプションパーティー

●オープニング:2月28日(金)  ●クロージング:3月9日(日)
いずれも19時~22時。どなた様もお気軽にお越し下さい。
・参加無料 ・食べ物持込歓迎 ※ドリンク類はご遠慮ください

 

谷根千をめぐる文学さんぽツアー ※SOLD OUT

谷中・根津・千駄木は文人ゆかりの旧跡が多い文豪の街。その中からいくつかを巡ってお散歩するツアーです。ツアー後はカフェにてご休憩(1ドリンク付)

※予約先着10名様に、毎日の人生を編集する手帳「EDiT 2014 [B6変形](定価3,200円)」をプレゼント!

開催日 3月2日(日) 3月8日(土)
時 間 12:00集合~15:00頃カフェへ戻る、のち随時解散
料 金 1,000円(1ドリンク付)
定 員 各日8名ほど(予約先着制)
コース(両日共通)
 根津神社(集合) → 夏目漱石旧居跡 → 森鴎外記念館
 → 団子坂(江戸川乱歩『D坂の殺人事件』モデル地) → 幻にてカフェ(解散)

●ご予約方法

★両日定員に達しました:キャンセル待ちのみ受付中です。下記宛にメールにてご連絡下さい

メール【 info@cafegallerymaboroshi.com 】でのご予約・お問合せも承ります。下記内容をお送りください。
・イベント名:「さんぽツアー」
・参加希望日:2日(日)または8日(土) ※両日満員となりました
・お名前
・お電話番号
・お申込人数

※当店から3日以上ご返信が無い場合、メール事故により連絡が届いていない可能性がございます。Twitterや電話050-3692-2853 へご連絡ください。
※迷惑メール設定をなされている方は、info@cafegallerymaboroshi.com からのメールを受け取れるようにご設定ください。

出展作家 と オマージュ文芸

 

emi ogura × 高村光太郎 『智恵子抄』


© emi ogura

emi ogura / エミ オグラ(絵画・写真)

心を
感情を
…感じるままに

表現しています。

●在廊日時
未定

Facebook: emi ogura

 

『智恵子抄』 高村光太郎

高村光太郎(たかむらこうたろう)。1883年(明治16) - 1956年(昭和31)。本職は彫刻家、画家であるが、『道程』『智恵子抄』等を著した詩人としても知られる。父は彫刻家の高村光雲。現・文京区千駄木五丁目に妻・智恵子とともに暮らす。

『智恵子抄』(1941)は妻・高村智恵子について詠まれた詩集。結婚以前から、彼女が心を病みやがて結核で亡くなる後の30年に渡って書かれた。

青空文庫: 『智恵子抄』

 

虚狐風雅 × 谷根千の文人たち


© Kogitsune Fooga

虚狐風雅 / Kogitune Fooga(絵画)

今回特別編枠で出展させていただきました。普段から文豪やその作品などをモチーフに絵を描いております。

●在廊日時
未定

Website: 夢宴
Twitter: @kogitune50

 

谷根千の文人たち ゆかりの文豪全般をモチーフに

谷根千界隈は多くの文人が集う文豪の街でした。石川啄木、内田百閒、江戸川乱歩、川端康成、北原白秋、幸田露伴、三遊亭圓朝、高村光太郎、夏目漱石、樋口一葉、平塚らいてう、二葉亭四迷、正岡子規、宮沢賢治、室生犀星、森鴎外、竹久夢二、坪内逍遥、夢野久作などなど。

●作家コメント
文人たちに思いを馳せて。

 

胡子 × 夢野久作 『ドグラ・マグラ』


© Coco

胡子 / Coco(写真)

Photographer&Projector
少女寫眞家を経て、様々な企画を手がける。主な企画は「お嬢様学校少女部」(2013年3月で終了)。WEB窓辺にて長編小説「少女遊会」を連載中。2014年より写真家としての活動再開。

●在廊日時(予定)
・初日2/28(金)
・最終日3/9(日)

Website: [ selfer.net ]
Twitter: @cocograph

 

『ドグラ・マグラ』 夢野久作

夢野久作(ゆめのきゅうさく)。1889年(明治22) - 1936年(昭和11)。小説家、詩人、歌人。福岡市出身。1922年、童話『白髪小僧』刊行。1926年、「あやかしの鼓」で雑誌『新青年』の懸賞に二等入選。以後、怪奇幻想的な探偵小説などを多数発表。若き頃(1915)、谷根千に隣接する文京区本郷の喜福寺にて出家するが、2年ほどで還俗している。

『ドグラ・マグラ』(1935)は構想・執筆に10年以上かけて刊行された日本探偵小説三大奇書の一つ。ある医学部精神科の独房にいる記憶喪失中の「私」が自らの過去と対峙する内に、妄想とも現実ともつかない不可思議な事件の真相が明かされていく。

●作家コメント
頁をめくる手が止められなかった、かつての私に。

青空文庫: 『ドグラ・マグラ』

 

さつかわゆん × 江戸川乱歩 『人間椅子』


© Satsukawa Yun

さつかわゆん / Satsukawa Yun(絵画)

なくなりつづけ なりつづけている
存在の曖昧さと 記憶や想像について考えています
絵画やアクセサリーをつくりインスタレーションをしています

●在廊日時
未定

Website: さつかわゆん
Twitter: @satsukawayun

 

『人間椅子』 江戸川乱歩

江戸川乱歩(えどがわらんぽ)。1894年(明治27) - 1965年(昭和40)。小説家。日本推理作家協会初代理事長。三重県出身。本格探偵小説、幻想怪奇小説、少年向けの『怪人二十面相』シリーズなどを発表し、日本推理小説の基礎を築く。1919年、現・文京区千駄木の団子坂上にて、古本屋『三人書房』を兄弟で営む。団子坂は後に著作「D坂の殺人事件」のモデルとなった。

「人間椅子」(1925)は『苦楽』に掲載された短編小説。作家・佳子のもとに、ある日、椅子職人の男から手紙が届く。そこには男の恐るべき告白が記されていた…

●作家コメント
この話には小説家が出てきます
小説の中の小説
なにが現実でなにが作話なのでしょう
わたしも誰かの小説の登場人物なのかもしれません

 

皇流那 × 宮沢賢治 『銀河鉄道の夜』


© Sumeragi Runa

皇流那 / Sumeragi Runa(絵画)

少年少女(主に少女)の、思春期の内面世界と、その叙情をテーマに作品作りをしています。結晶化した夜の硬質、りぼんを結んだら花開く呪いのような、未分化の細胞たちを夢見て。
アリスブックスさんにて、画集やポストカード等販売中です。

●在廊日時
未定

pixiv: 皇流那
Twitter: @rezyna0209

 

『銀河鉄道の夜』 宮沢賢治

宮沢賢治(みやざわけんじ)。1896年(明治29) - 1933年(昭和8)。童話作家、詩人。1921年家族に無断で上京した賢治は、谷根千の隣町・文京区本郷に下宿し、この地で多くの童話を執筆したという。

『銀河鉄道の夜』(1934)。孤独な少年ジョバンニは友人カムパネルラと銀河鉄道の旅へ……

●作家コメント
宮沢賢治作品の中でも、とくに思い入れの強い作品なので、とても嬉しいです。宮沢作品の、きんと冴えた青い夜がとても好きです。

青空文庫: 『銀河鉄道の夜』

 

高橋まや × 森鴎外 『舞姫』


© Takahashi Maya

高橋まや / Takahashi Maya(絵画)

東京都在住。学生時代から独学でイラストレーションを描き続ける。会社員勤務を経て、2012年よりイラストレーターとしての活動を始める。

アナログ手法とデジタル手法を溶かし合わせ、主に女性をモチーフとしたイラストレーションを柔らかな色づかいで描く。幼心と肩肘張らない女らしさを併せ持つ女性のナチュラルな美しさや可愛らしさを優しいテイストで表現する。

●在廊日時
未定

Website: Maya TAKAHASHI Illustration Gallery
Twitter: @ma_____ya

 

『舞姫』 森鴎外

森鴎外(もりおうがい)。1862年(文久2)– 1922年(大正11)。小説家、劇作家。島根県出身。東京大学医学部卒業後、陸軍軍医としてドイツに4年留学。帰国後に小説、翻訳などを発表。同人文芸誌『しがらみ草紙』『スバル』を創刊。美学講師や帝室博物館総長、帝国美術院初代院長を歴任するなど、文化・芸術にも造詣が深い。現・文京区千駄木1丁目にあった自宅には多くの文人が集い、2012年には同地に森鴎外記念館が設立。

『舞姫』(1890)。留学体験に基づく短編小説。ドイツ帝国に留学した官吏・太田豊太郎は美少女エリスと出会い恋に落ち……

●作家コメント
ウンテルデンリンデン。高校時代、現国の時間に『舞姫』を読んで、この単語に心を鷲掴みにされた方も多いのではないでしょうか。私もそのクチです。大人になった今、この不思議な魅力に満ちた言葉を口にしながら、素敵な舞姫を描けたらいいなと思います。ウンテル、デン、リンデン……!

青空文庫: 『舞姫』

 

田島綾 × 内田百閒 『冥途』


© Tajima Aya

田島綾 / Tajima Aya(写真)

2009年ごろより写真を撮りはじめる。日常の風景を切り取ることが多い。

●在廊日時
未定

Website: movaphoto.ONE

 

『冥途』 内田百閒

内田百閒(うちだひゃっけん)。1889年(明治22) - 1971年(昭和46)。小説家、随筆家。別号・百鬼園(ひゃっきえん)。岡山市出身。夏目漱石の門弟として学び、芥川龍之介らと親交を結ぶ。不思議な幻想と独特の諧謔に満ちた作風で知られる。根津神社近くの下宿で学生時代を過ごした。

『冥途』(1922)。1921年に発表された表題作「冥途」を含む処女作品集。体が牛で顔が人間という化け物「件」に生まれた私は…。短編「件」ほか

●作家コメント
随筆とは違った趣の小説群。文学さんぽ展出展にあたり読み返しましたが、なんとも深い世界でした。

 

東マユミ × 夏目漱石 『虞美人草』


© Higashi Mayumi

東マユミ / Higashi Mayumi(銅版画)

1973年岡山県倉敷市生まれ。デザイン学校卒業後、印刷会社、デザイン会社を経てフリーとして活動。猫催事を多くこなし銀座プランタン、京急百貨店、大丸などで作品を発表。

●在廊日時
未定

 

『虞美人草』 夏目漱石

夏目漱石(なつめそうせき)。1867年(慶応3) - 1916年(大正5)。小説家、評論家、英文学者。現・東京都新宿区出身。イギリス留学後、東京帝国大学講師をしながら作品を発表、のち職業作家に。千駄木町57番地(現・文京区向ケ丘)の居宅で処女作「吾輩は猫である」を著した。

『虞美人草』(1907)。朝日新聞に掲載。漱石の職業作家としての第一作。将来を嘱望される青年・小野の心は、強く美しい女性藤尾と、恩師の娘で古風な小夜子との間で揺れ動き……

●作家コメント
夏目漱石「虞美人草」、主人公の藤尾をモデルに描きました。

青空文庫: 『虞美人草』

 

連使 × 幸田露伴 『ねじくり博士』


© Renshi

連使 / Renshi(立体造形)

2名によるものづくりグループ。「現実の中の非現実みたいな現実」をテーマパークの様に立体・空間造形を通して表現。「ものを見る」ことが、ひとつのエンターテイメントに成ることを願って。

平面と立体の創作物を構成して、人が実際に入れて体感できる規模の空間を制作。アートイベントでの大規模な展示の他、ギャラリーでの個展、舞台美術協力やワークショップ講師、展示イベントの主催、ギャラリーの内装制作などで活動。

●在廊日時
・2/28(金):寺坂マヨのみ
・3/2(日):両名
・3/9(日):両名
ほか未定

Mail: renshi.am@gmail.com
Facebook: 連使 寺坂マヨ
Twitter: @renshi_aya

 

『ねじくり博士』 幸田露伴

幸田露伴(こうだろはん)1867年(慶応3) - 1947年(昭和22)。小説家。随筆、評論、史伝なども手がける。江戸下谷(現・上野御徒町)出身。第1回文化勲章受章。娘の幸田文も随筆家・小説家。『風流仏』で評価され、文語体作品で文壇での地位を確立。『五重塔』(1893)のモデルとなったのは生家とも近い谷中の天王寺。

『ねじくり博士』(1890)。『読売新聞』連載「日ぐらし物語」の一話。イイカネ、ソコデ今日僕が発明したのは「ねじねじは宇宙の大法なり」という真理サ……

●作家コメント
幸田露伴の小説作品は、生活や境遇に苦労があって、少し良いこともあって…という真面目な印象が強いものが多いのですが「ねじくり博士」は悪戯心が全面に出ている作品です。たまには息抜きしたかったのかもしれませんね…。

青空文庫: 『ねじくり博士』

主催・企画

 

笠原小百合 / Kasahara Sayuri

WEB文芸誌『窓辺』編集長。1984/03/11生まれ、東京都在住。小学四年の頃より、作家を目指し執筆を続けている。影響を受けた作家は、小林深雪、山田詠美、桜井亜美、大崎善生など。幻想的で詩的な作品を好む。WEB文芸誌「窓辺」の運営・編集を手掛ける。

Website: WEB文芸誌『窓辺』

 

小林義和 / Kobayashi Yoshikazu

「Cafe Gallery 幻」代表。挿画家。1978年生まれ。長野県出身、東京都在住。イラストレーター、デザイナー業の傍ら「呪物崇拝」を題とした美術作品を制作し、個展・企画展等で展示。幻では企画、キュレーション、経営をメインに、接客・事務から一部調理まで幅広く担当。

Website: http://barajuzidan.com
Twitter: @barajuzidan

Cafe Gallery 幻

不定休 15:00頃 - 22:00頃
※イベントにより変わります

 

〒113-0022
東京都文京区千駄木 2-39-11
カフェギャラリー幻

> Googleマップで見る

Mail:
info@cafegallerymaboroshi.com

Phone: 050-3692-2853
(050の見ろここに艶子さん)

Twitter: @maboroshi_info
Facebook: Cafe Gallery 幻

近隣のイベント

期間中、ご近所で行われるイベントを紹介します

 

同人作家による小さな展示と朗読
異界を感じるモジのオト

期日 2014年3月1、2、8、9日
会場 谷中ふらここ

「異界」をキーワードに、イラストや同人誌の展示と朗読を行います… >詳しく見る

 

『後輩書記シリーズ』完結記念
後輩書記カフェ

期日 2014年3月8日(土)
会場 谷中の家

ゆるふわ妖怪小説『後輩書記シリーズ』の完結を記念し、会話劇、生朗読や生ライ… >詳しく見る